英語を話せるようになりたい。
そう思って英語を勉強している人は多いと思います。
単語帳をやる。
文法を勉強する。
英会話をする。
もちろん、これらはどれも重要です。
しかし、英語を話せるようになるために、
もう一つ絶対に避けて通れないものがあります。
それが、「時間」です。
英語が話せるようになるということは、単純に英単語や文法の知識が増えるということではありません。
脳そのものが、英語を処理できるように成長していく必要があります。
そして、脳の成長には時間がかかります。
だからこそ僕は、英語学習に洋楽を取り入れることをおすすめしています。
英語が話せるようになる=脳が成長する
英語を勉強していると、
「単語を覚えたのに、会話になると出てこない」
「英文を読めば分かるのに、聞くと何を言っているのか分からない」
ということがよくあります。
これは当然です。
知識として知っていることと、それを瞬間的に使えることは別だからです。
例えば、
「apple=りんご」
と覚えたからといって、英語を聞いた瞬間に「apple」という音を自然に認識できるとは限りません。
何度も聞く。
何度も読む。
何度も使う。
そうやって脳の中に少しずつ英語の処理パターンが作られていきます。
つまり、英語が話せるようになるというのは、脳が英語に適応していく過程でもあるということなのです。
だから、短期間で一気に完成させようとするより、毎日、自然と英語に触れ続けることが重要になります。
子どもの頃に覚えた言葉
これについて、僕には一つ印象に残っているエピソードがあります。
子どもの頃、兄と母親が話しているのを聞いていました。
そのとき兄が、僕の知らない
「考慮する」
という言葉を使っていました。
当時の僕は、「考慮する」という言葉の意味なんて分かりません。
でも、兄が使っているのを聞いて、
「なんかこの言葉、かっこいいな」
と思ったのかもしれません。
僕は意味も分からないまま、その言葉を真似して母親に、「考慮する!考慮する!」と言っていました。
すると兄から、「真似すんなよ」とうざがられていました(笑)
それでも僕は、その言葉を毎日のように母親に言っていました。
いつの間にか使えるようになった
もちろん、最初は意味なんて分かっていませんでした。
ただ兄が使っていた。
だから真似した。
それだけです。
ところが今では、
「この点を考慮する必要がある」
「相手の気持ちも考慮しなければならない」
というように、僕は「考慮する」という言葉を普通に使えます。
いちいち、
「考慮する……意味は……考えること?」
なんて考えません。感覚的に使っています。
なぜでしょうか?
それは、その後の人生で、「考慮する」という言葉を何度も見て、何度も聞いてきたからです。
学校でも聞いた。
テレビでも聞いた。
本でも見た。
人との会話でも聞いた。
文章でも読んだ。
そうやって何年も何年も触れているうちに、「考慮する」という言葉が自分の中に定着した。
僕は英語もこれと同じだと思っています。
英語も「何度も出会う」ことで身につく
例えば、「consider」という英単語があります。意味は「考慮する」です。
単語帳で、consider=考慮すると知識として覚えるのも正解ですが、本当に英語を使えるようにするには、その先が必要です。
I need to consider this.
We should consider other options.
You need to consider his feelings.
こうやって実際の英語の中で何度も出会うと、
①「consider……なんだっけ?」
②「consider……聞いたことあるような?」
③「considerは考慮するって意味だ」
③「considerね」
となっていきます。
そして最終的には、「考慮する」という日本語を頭の中で経由しなくても意味が分かるようになっていきます。
これが、僕が考える「英語が身につく」という状態です。
だから「英語を消費する時間」が必要になる
英語を話せるようになるには、英語を勉強する時間だけではなく、英語を消費する時間が必要です。
本を読む。
YouTubeを見る。
映画を見る。
ポッドキャストを聞く。
ゲームをする。
洋楽を聴く。
この「消費」の時間が、英語を脳に定着させていきます。
そこで洋楽が強い
僕が洋楽をおすすめする最大の理由は、何度繰り返しても苦痛になりにくいということです。
普通の英語教材を何十回も聞くのは、かなり苦痛です。
同じ会話。
同じ文章。
同じ例文。
最初は勉強になります。
でも、「またこれ聞くのか……」となりやすい。
ところが、好きな曲なら話が違います。
10回聴いてもいい。
100回聴いてもいい。
移動中にも聴ける。
筋トレ中にも聴ける。
寝る前にも聴ける。
しかも、
「英語を勉強している」という感覚が薄い。
これが洋楽の強さです。
全部分からなくてもいい
洋楽を聴くときに、一番やってはいけないと思うのが、「全部理解しよう」とすることです。
最初から歌詞を100%理解する必要なんてありません。
むしろ、「何言ってるか分からないけど、なんか好き」くらいで最初は大丈夫なんです。
曲を聴いていると、意味が全部分からなくても音楽そのものを楽しめます。
メロディー。
リズム。
声。
楽器。
雰囲気。
英語が全部理解できなくても楽しめる。そして楽しいから、何度も聴く。何度も聴くから、結果的に英語にも何度も触れる。ここが重要です。
「楽しい」が最強の反復装置になる
人間は、興味のないものを延々と繰り返すのが苦手です。
でも、好きなものなら何度でも繰り返せます。
例えば好きなアーティストの曲なら、「また聴こう」と思えます。
そのたびに、「このフレーズ、何て言ってるんだろう?」と気になることも出てきます。
そうすると自然に歌詞を見る。
意味を調べる。
発音を確認する。
また聴く。
こうして、
音楽→英語→意味→音楽→英語
という循環ができます。
僕は、この「苦痛を感じずに英語を大量消費できる」という点で、洋楽は非常に優秀な教材だと思っています。
最初はゆっくりした曲がおすすめ
ただし、洋楽なら何でもいいわけではありません。
最初からラップや高速のロックを聴いても、
「何を言っているのか全然分からない」
となってしまいます。
なので、英語学習を目的に洋楽を聴くなら、最初はゆっくりした曲がおすすめです。
僕がおすすめしたいのは、このあたりです。
Carpentars / Close to You
完全に僕の趣味ですが、おすすめの曲です(笑)
ゆっくりとしたテンポで、英語の音を追いやすいし、
何より、歌詞がめちゃくちゃロマンチックなんです・・・
英語初心者が洋楽を始める入り口としても聴きやすいと思います。
Carpentars / Yesterday Once More
またまたCarpentarsです。
こちらもゆっくりしていて、歌詞を追いやすい曲です。
同じフレーズが繰り返されるので、英語の音に慣れるという意味でも聴きやすいと思います。
Michael Jackson / Heal the World
マイケルジャクソンの代表曲の一つです。
こちらも比較的ゆったりしていて、歌詞を確認しながら聴きやすい曲です。
最後の転調フィーバーが気持ちいいので、おすすめ。
ただし、洋楽を楽しむためには「単語」が必要
ここで一つ、かなり重要なことがあります。
洋楽を聴けば英語ができるようになる。
僕はそうは思いません。
なぜなら、単語が分からなければ、そもそも英語を消費できないからです。
例えば洋楽を聴いて、
「I don’t know what you’re talking about」
というフレーズが出てきたとします。
でも、
I
know
what
talk
about
などの基本的な単語すら分からなければ、
「何を言っているのか分からない」
で終わってしまいます。
だから僕は、
単語学習→英語を大量消費
という順番が重要だと思っています。
まずは単語帳をマスターしてほしい
単語は最初に気合を入れて、やっておいたほうがいいです。
語が分からなければ、英語のコンテンツを楽しむこと自体が難しくなります。
まずは英単語を覚え、ある程度の土台ができたら、洋楽をはじめとした英語コンテンツを大量に消費する。
この流れがおすすめです。
単語学習については、僕自身が実践した方法を別の記事にまとめています。
1か月で英単語5000個を覚えた方法 「覚えようとしない」が一番のコツだった
できるだけ早く土台を作って、「英語を消費する側」に移る。
そこからが、本当の意味で英語が自分のものになっていく時間だと思っています。
最後に
英語が話せるようになるということは、単語帳を全部覚えることでも、文法問題を全部解けるようになることでもありません。
最終的には、脳が英語を英語として処理できるようになることだと思っています。
そのためには、どうしても時間が必要です。
僕が子どもの頃、「考慮する」という言葉を意味も分からず真似していたように、
最初から完璧に理解する必要はありません。
聞く。
真似する。
見る。
また聞く。
また出会う。
そして何年も経った頃には、「この言葉、普通に使えるな」となっている。英語もきっと同じです。
だからこそ、英語を「勉強」するだけではなく、英語を大量に「消費」していきましょう。
今回の記事はここまでです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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