「人と深く関わるのが苦手」
「誰かに相談するくらいなら、自分で全部解決したほうが楽」
「人に期待して、裏切られるくらいなら最初から期待しない」
もしあなたがこう感じることが多いのであれば、もしかすると人間関係において「回避する癖」がついていのかもしれません。
僕自身も、以前はかなり人間関係を避けるタイプでした。
人と喧嘩することも少ない。
誰かに迷惑をかけることも少ない。
一見すると「落ち着いている人」に見える。
でも、実際の自分はというと、人との距離を縮めることができないだけの人間でした。
そして今振り返ると、それは自分を守るために身につけたものだったのだと思います。
僕が「人に期待しない人間」になった理由
僕の場合、根本には家庭環境がありました。
子どもの頃から、親に対して「自分のことを分かってもらえる」「困ったときには助けてもらえる」と期待することができませんでした。
もちろん、家庭にはそれぞれ事情があります。
僕自身も、親だけを一方的に責めたいわけではありません。
ただ、子どもにとって家庭は、自分が初めて人間関係を学ぶ場所でもあります。
そこで、
「人に頼っても仕方がない」
「期待すると傷つく」
「自分のことは自分で何とかするしかない」
という感覚が身についてしまうと、その後の人間関係にも影響するのではないかと思います。
僕もいつの間にか、親に期待しなくなり、そして親以外の人にも期待しなくなっていきました。
「期待しなければ傷つかない」
人に期待しないことには、一つ大きなメリットがあります。
それは、傷つきにくいことです。
誰かに何かを頼んで断られても、「まあ、そんなもんだよな」で終わる。
友達から連絡が来なくても、「別にいいか」と思える。
誰かに嫌われても、「人間なんてそんなもの」と距離を置く。
期待していなければ、失望することも少なくなります。
これは一見すると、とても強い生き方に見えます。
僕自身も、「人に期待しない俺は精神的に自立している」くらいに思っていた時期がありました。
しかし、長い目で見ると、別の問題が出てきました。
人に期待しないと、人との距離も縮まらない
人間関係というのは、ある意味で「期待すること」の連続です。
「この人なら話を聞いてくれるかもしれない」
「この人なら自分のことを理解してくれるかもしれない」
「困ったときには助けてくれるかもしれない」
そうやって少しずつ相手を信頼することで、関係が深くなっていきます。
ところが、
「どうせ分かってもらえない」
「どうせ嫌われる」
「どうせ裏切られる」
と最初から諦めてしまうと、そもそも関係を深めるための行動をしなくなります。
・自分のことを話さない。
・悩みを相談しない。
・誘われても断る。
・相手に迷惑をかけないようにする。
・一定以上の距離に入らせない。
結果として、誰とも深い関係を築けなくなってしまう。
これが僕自身が経験したことでした。
「落ち着いている人」に見られることもあった
さらに厄介だったのが、僕の場合、外から見るとそれほど人間関係に困っているようには見えなかったことです。
・感情をあまり表に出さない。
・自分からベラベラ話さない。
・人に依存しない。
・一人でいることにも慣れている。
そのため、
・「落ち着いているね」
・「大人しいね」
・「一人でも平気そう」
と言われることがありました。
でも、本当は違いました。
話したくないのではなく、何を話せばいいのか分からない。
人が嫌いなのではなく、距離の縮め方が分からない。
そんな状態だったのです。
そして、落ち着いて見えることで、相手からも、「この人はあまり話したくないのかな」と思われてしまう。
相手も距離を置く。
すると自分も、「やっぱり人は自分に興味がないんだ」と思う。
こうして、さらに人と話さなくなる。
今振り返ると、完全に悪循環でした。
回避すればするほど「人と関われない自分」になっていく
人間関係の怖いところは、避ければ避けるほど、さらに避けたくなることです。
最初は、「今日は話す気分じゃない」くらいだったものが、「人と話すのが面倒」になり、「一人のほうが楽」になり、最終的には、「人と関わること自体が怖い」というところまでいってしまうことがあります。
もちろん、一人の時間を楽しむこと自体は悪いことではありません。
一人でいるのが好きな人もいます。
問題なのは、「本当は誰かと関わりたいのに、傷つくのが怖くて避けている」場合です。
僕の場合はこちらでした。
回避型は不幸になりやすいのか?
では、「人間関係の回避型は不幸になりやすいのか?」
僕は、「必ず不幸になるわけではない。でも、回避し続けると不幸になりやすいと思う」というのが今の考えです。
なぜなら、人間は完全に一人では生きていけないからです。
お金や仕事だけではなく、
・「自分のことを理解してくれる人」
・「くだらない話ができる人」
・「困ったときに頼れる人」
・「一緒に喜んでくれる人」
こうした人間関係は、人生の幸福度に大きく関わってくると思います。
だからこそ、「傷つきたくないから、誰とも深く関わらない」という生き方を続けていると、短期的には楽でも、長期的には孤独になってしまう可能性があります。
では、どうすればいいのか?
僕自身、まだ完全に克服したわけではありません。
それでも、少しずつ変えていくために意識していることがあります。
① 自分の気持ちを話す練習をする
まず大切なのは、自分の気持ちを言葉にすることだと思います。
「今日は疲れた」
「実はこれが嬉しかった」
「それはちょっと嫌だった」
「本当はこうしてほしかった」
こういう小さな感情からでいいので、意図的に自分の気持ちを話す習慣をつけてみました。
回避する人は、自分の感情を相手に伝えることにも慣れていないことがあります。
だから、いきなり深い悩みを打ち明ける必要はありません。
まずは、「自分は今、何を感じているのか?」を言葉にする練習から始める。
これだけでも、人との距離感は少し変わってくると思います。
② あえて「期待してみる」
これも僕が意識したいと思っていることです。
「期待すると裏切られる」
そう考えて、最初から期待しない。
でも、逆に考えれば、
「期待していないから、信頼する機会もない」
ということでもあります。
もちろん、誰でも無条件に信用すればいいわけではありません。
しかし、「この人なら少しくらい頼っても大丈夫かもしれない」と思える人がいたら、小さなことで頼ってみました。自分のことについて話してみました。
「これ手伝ってもらっていい?」「ちょっと聞いてほしいんだけど」そんなところから始めてみる。
そして相手が応えてくれたら、「あ、この人は自分を助けてくれるんだ」という経験が一つ増えます。
その小さな経験の積み重ねが、信頼につながっていくのだと思います。
③ 「嫌われてもいい」を少しだけ持つ
回避する人は、「嫌われないようにする」ことに意識が向きすぎている場合があります。
・相手に合わせる。
・自分の意見を言わない。
・迷惑をかけない。
・嫌なことがあっても我慢する。
でも、それでは本当の意味で仲良くなるのは難しい。
なぜなら、相手が知っているのは「嫌われないように作った自分」だからです。
だから、「多少嫌われてもいい」と思って、自分の意見を少しずつ出してみる。
もちろん、わざと嫌われる必要はありません。
ただ、全員に好かれることを諦める。これはかなり大切だと思います。
そして、この内容について紹介したい書籍があります。
有名な本ですが、人に関わることが怖くなくなるきっかけになればいいなと思います。
④ 小さなお願いをしてみる
「人に頼る」というのも練習が必要です。
今までずっとできなかったのですから、スポーツと同じで最初は下手です。
回避する人ほど、「迷惑をかけたくない」「自分でやったほうが早い」と考えてしまいます。
だからこそ、あえて小さなお願いをしてみる。
「これ持ってもらえる?」
「ちょっと教えてくれる?」
「一緒に来てもらっていい?」
この程度で十分です。
そして、相手が助けてくれたら、「ありがとう」と伝える。
お互いに頼ったり、頼られたりすることで、関係が深くなっていきます。
⑤ 「一人でいられる」と「一人でしかいられない」を区別する
僕が特に大切だと思うのが、この違いです。
一人でいることを選んでいるのか。
それとも、人と関わるのが怖くて一人になっているのか。
この2つは似ていますが、全く違います。
前者なら問題ありません。
一人の時間を楽しめているからです。
でも後者なら、一度自分の人間関係を見直してみてもいいと思います。
「人に期待しない」は、本当に強いことなのか
以前の僕は、「人に期待しないほうが楽」と思っていました。
確かに、その瞬間は楽です。
期待しない。
頼らない。
傷つかない。
でも、それは本当に「強さ」なのでしょうか。
もしかすると、傷つくことを避けるために、自分から幸せになる可能性まで捨てていただけなのかもしれません。
誰かを信頼すれば、裏切られることもあります。
誰かに心を開けば、傷つくこともあります。
期待すれば、失望することもあります。
それでも、人を信じたからこそ得られるものがあったのです
最後に
僕はこれまで、「人に期待しない」ことで自分を守ってきました。
人間関係を避ければ、確かに傷つくことは減ります。
でも同時に、誰かと心が通じ合う瞬間も減ってしまいます。
だから僕は、「傷つかない人生」ではなく、「多少傷ついても、人と関われる人生」を目指していきたいと思っています。
今回の記事は以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
うぃる



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